PAOPAO WONDER LAND PHOTO REPORT

イベントレポート・ワンフェス1999夏

WONDER FESTIVAL 1999 SUMMER (1999.8.8)

新作オリジナルキットを中心に、ワンダーフェスティバルで発売された、ゴジラ・怪獣関連情報を紹介します。 なお訂正や補足情報お持ちの方は、メールでご連絡下さい。

暑い夏がまたやってきた

 夏のワンフェス・レポート[怪獣編]です。 毎年2回行われる当イベントも、毎回会場が広くなってゆき、今回は東3フロアーを使用しています。 その分入場時間も早くなり、今回からの屋内整列と併せて、入場待行列への対応も徐々に改善されてきたのがうれしいです。
 近年、怪獣ものはアニメ系美少女フィギュアに押されっぱなしですが、それでも今回は品数が揃っていました。 限定品も含めて、これだけオリジナル・キットが揃うのもワンフェスならでは。 おかげで、イベント散財新記録を樹立してしまいました(涙)。

プロレスバカ?怪獣バカ?

 さて、何から紹介しようか迷いましたが、やはりこいつを最初に! グリプトのブースにあった、サンダーライガー氏原型のデカペギラデカレッドキングです。 共に50cm強の大きさで、原型途中の参考出品。 旧作のバルタンと並んだこの勇姿を見よ! 採算度外視で「作りたいものを作る!」というエネルギーに溢れてます。 ペギラ、いいなあ.....でも、レジンキャストで6万とか言っても、買えんぞ(汗)。

 でかいといえば、ウルトラやホビー飛びラドンもいい大きさでしたね。 3尺モデルより一回り小さいくらいの大きさですが、なかなかの迫力です。 展示はつがい?をベタ置き状態だったので、画像は以前公開した写真資料からの加工品です。 しっかし、隣のブースのリアルな等身大女の子人形は、みんな写真撮ってましたねえ。←スタッフが胸もんで(むむむ)、柔らかさを強調してました。

 同じく30cmでは、おなじみ浅井氏の浅井造型モスゴジ・A作戦放電攻撃で一点勝負。 残念ながら、特車部隊は間に合いませんでしたが、鉄塔ジオラマが効いています。 この出来ならベース付きで、一般版権でも充分売れると思って取得を薦めているのですが、どうでしょう?

 新作ではありませんが、セプトも30cmのラインナップを守っています。 初代ラドンコング(改修版)と並んで、初代モスラもありました。 やっぱりモスラは幼虫だ!

 怪獣創造トリアーデも30cmサイズにこだわってリリースを続けています。 ただ、今回は代表の上野氏が体調を崩したため、透明レジンによるバルンガはおあずけとなりました。 次回には、ぜひ見てみたいです。

 酒井ゆうじ造型工房はいつものゴジラだらけで、とても気持ちが良いです。 新作の初ゴジ国会議事堂もでかくて目を引きますが、今回はやはりミレゴジのひな形モデルが目立っていました。 アーティスティックなVSセットの横には、ミニ胸像シリーズが並んだりと商品のバリエーションも豊富。 イベント限定の出現シリーズも、モスゴジキンゴジ2初ゴジと再販組が並んで壮観の一言。 ゴジラ王は健在です。

 ハニーボーンも常連デイーラーですが、今回ゴジラは旧作デスゴジ胸像のクリアキャスト版のみ。 リアルタイプでは、ガメラ3が、デフォルメではウインダム、ミクラスが発表されました。 東宝系の面白いDF物もまた作って欲しいです。

 恐竜がメインのSHINZEN造形研究所も、かなりゴジラ度が高いディーラー。 リアルタイプでは、20cmサイズで平成ゴジラの半身像が2体。 再販のビオゴジと新作のギドゴジです。 特にギドゴジは、ギドラの首が3本付いて、半身像とはいえかなりのボリューム感です。
 デフォルメタイプでは、モスゴジ出現vsビオランテの鉢植えシリーズと参考出品(次回作)のデスゴジ(湯気付き)が並んでいます。 こちらは、鉢植えやおわんといったベースがむむむっ?です。 それにしても、ビオゴジ、異様に大きいビオランテに頭からかじられてます。 かわいそうだけど、笑えます。

 デフォルメといえばVS(バーサス)もコンスタントに作品をリリースしています。 外川氏のハネジロー軍団を始め、新旧DFモデルが並びました。 私は、念願のモスゴジ成虫セット(長岡氏作)をやっと入手できました。 このあいらしい表情としぐさは、DFモスゴジ中No.1の出来だと思います。 また、新作ではパオよりお先にDF版で飛びイリスを発表。 スーツ担当の品田冬樹氏も見にいらっしゃってました。

 その造型工房パオですが、飛びイリスは鋭意作成中との事。 なかなか時間が取れないと畑中氏も嘆いていました。 イベント限定のゴロー(再販)の横には、ギャオスのベースに新作のG3ベースが使われていました。

 パオの隣のブースは、いつもの夢工房宝島です。 新作のサンダ対ガイラ(15cmサイズ)を始め、再販のフランケン対大ダコガイラ対大ダコ(共に20cmサイズ)と、東宝フランケンとタコがぞろぞろ並びました。 買い逃しましたが、ガイラダコは2万なので、フラタコより小さいと思ってたら、ほぼ同じサイズ。 ウォーターライン・ジオラマで、下半身が無い分、安いのかな? 今度見たら買ってしまいそうです。

 茨木氏のKOCでは、15cmサイズでモスゴジ対決セット初代ラドンが先行販売されました。 また、早くも新作のゴジラvsビオランテを参考出品。 ウォーターラインのジオラマで、花獣タイプ初のメジャーキット化。 こちらは、8月29日のスーパー・ドリーム・フェスティバルから先行販売予定です。

 岡山のTVC-15からは、ディフォラマのみと思いきや、新作のガメラ対イリスの他、ドリームキッズさんこと久山氏ご自身の手によるディオラスコープ・初代モスラの完成品も展示・販売されていました。 積上げられた石や看板など、精密に作り込まれたすんごいジオラマです。 CSのディレクティービーからもフィギュア番組関連で取材撮影があったそうなので、また掲示板でご紹介いたします。

 ご家族を引き連れてやってきた山川氏のYAMAKAWA造型部でも、ゴジラがずらりと並びました。 新作の230モスゴジでは口の開き具合を変えて、卵襲撃シーン出現シーンを再現、再販のDXと今回モスラを付けたAタイプ、さらに原型担当したKOCのvsセットとモスゴジ大進撃です。 それに、白亜紀ギドラ、ガイラ出現と共に一般版権となった初ゴジDXが参考出品されました。この初ゴジも、いい出来ですね。

 その他小ぶりながら、クラシックモダンの15cm大魔神三位一体亭の10cmケムール人なども好品でした。

 ウルトラ系では、怪獣無法地帯が、リアル、デフォルメ両タイプで頑張っている他、オーバーグラウンド、ケチャップ堂、ハイライト等も、コンスタントにオリジナル・キットを出し続けています。 また、デフォルメでは、K.K.Sバルタンやテレスドンを動きのあるポーズで立体化、はDF昭和ガメラシリーズを並べていました。

 最後にメカ系を少々。 まず科学特捜隊基地をドド~ンと出したのが、(有)ユウビ造形。 よく出しました。拍手です。 それから、マグマ大使とウルトラ系のロケットが並んで涙したのがタイムトンネル2。 懐かしいなあ、ゴアの円盤!
 この他にも、ウルトラ系メカは、何個所かで見かけましたが、最後に紹介したいのが、常連ディーラーあぁ炎の維新組から、ロリシカ共和国製原子熱戦砲(参考出品)です。 このディーラーからは、コンスタントに東宝メーサー系メカが発表されていて、これは次回作。 欲しかったんだよな~、原子熱戦砲。 う~冬も来んといかんかあ、やっぱり。

そして福沢諭吉は去っていった

 ガイドブックの広告を見ながら極力まわりましたが、この他にもデフォルメ系やガメラ系など、見落としもあったかもしれません。 それと、怪獣商会に代表される完成品工房も、「怪獣が並んでる~♪」状態で良かったです。 →絶版だし、やっぱりファルシオンのエビラ、お持ち帰りしときゃ良かったかな?
 今回は、怪獣系が多くて楽しかったです。 残る問題は、財源だけですね(涙)。 次回は日本ゴジラ復活後ですし、ミレゴジもいくつか競作になるでしょう。 う~ん、うれしいやら恐いやら....

注意:ここで紹介したイベント情報は、怪獣やガレージキットのファンのためのもので、特定のディーラーや商品の宣伝ではありません。

紹介した画像データは、当日撮影の他、各ディーラーからご好意で提供していただいた写真も使用し構成しています。 また、登場するキャラクターは、各社の著作物です。
(C)TOHO Co. (C)DAIEI Co. (C)NIKKATSU Co. (C)SHOTIKU Co. (C)TSUBURAYA PROD.
All photograph by Masato Matsumoto.