新作オリジナルキットを中心に、ワンダーフェスティバルで発売された、ゴジラ・怪獣関連情報を紹介します。
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最終更新:2000.3.5
冬のワンフェス・レポート[怪獣編]です。
今回も会場は、東3フロアーを使用しています。
入場時間は前回同様、かなり早くなりましたが、入場待行列は再び屋外へ。
冬のWFは、並びではカイロ必須、でも会場内ではカイロ不要の熱気でした。
怪獣系は、前回に比べて少なかったと言うか、いつもの出品数に戻った感じ。
ゴジラの新作はミレゴジ中心、他にサンガイやガメラがあるものの、20cm以上の怪獣を並べているのは一般版権のディーラーがほとんどで、全体としては小ツブの作品やデフォルメ物が目立ちました。
その分出費は押さえられましたが、ちょっと寂しかったですね。
今回は、カテゴリー別に紹介します。
最初はもちろん、ゴジラから。
1番は何と言ってもここ、酒井ゆうじ造型工房です。
ゴジラの並ぶブースの中でも、オリジナルゴジラが勢ぞろいした今回は、ひときわ異彩を放っていました。
まずは、東宝怪獣映画大全集No.2の地球最大の決戦ジオラマセット。
ギドラの翼が3色に塗られた、有名なスチールバージョンです。
オーバースケールのモスラや、意外と’動いて’いるギドラなど、実物を見て発見することも。
やはりキットは、許される限り完成品を見るに越した事はありません。
雑誌で紹介された写真と印象が1番違ったのは、40cmミレニアムゴジラ。
ひな型ではぐっと溜めていたエネルギーを、咆哮とともに放出した感じ。
白眼部分を赤く塗装し、配色の提案もされた正に’酒井版ミレニアムゴジ’です。
オリジナル・イメージ・ゴジラ2は、ひな型の前身となったモデル。
着ぐるみ化を意識して、1に比べ全体が細身となり、コブラひだがより強調されています。
あごを引いた正面からの顔や、付け位置が高くなり横からのぞく背びれは、ひな型モデルを彷彿とさせます。
この2体の原型に加え、イメゴジ1、ミレゴジひな型が並んで展示され、オリジナルの持つ凄みを発散させていました。
前回同様、ゴジラをずらりと並べてくれたYAMAKAWA造型部でも、ゴジラでのWF向け新作はなかったものの、チラシを使ったディスプレイは圧巻。
ゴジラでは、WF初出品となる年末発表の230ミレゴジ、イラスト版の万能レリーフに加え、95年の14cm初ゴジを当日版権で再販しました。
茨木氏のKOCは、ミレニアム一色。
EXに載ったミレゴジ出現ジオラマの他、ポスターイメージモデルやオルガが並びました。
常連のハニーボーンでは、旧作デスゴジ胸像のクリアキャスト版が、最終販売となりました。
ここはデフォルメも秀逸ですが、リアル系ゴジラの新作も見てみたいですね。
SHINZEN造形研究所からの新作は、20cmサイズの半身像シリーズのミレゴジとデフォルメ・デスゴジ現る!(おわん、湯気付き)です。
また九州から初参加のミアキスからは、ミレニアムゴジラ、デフォルメ・ミレゴジ、デフォルメ・モスゴジが並びました。
旧作をいれると、サンダ対ガイラが多かったですね。
まず新作では、ゴジラを並べたYAMAKAWA造型部から、全高16cmのガイラVS大ダコ、土鍋に入っての登場です(笑)。
ウルトラやホビーからは、30cmサイズでサンダ対ガイラのからみもの。
夢工房宝島では、再販のサンダ対ガイラ(15cmサイズ)、フランケン対大ダコ、完成品のガイラ対大ダコ(共に20cmサイズ)が並びました。
ゴジラ関連では、鬼将軍から、HJEXにも載った織田尚氏(瀬戸内プロ)のミニラが発売されました。
ミニラの新作キットって、ほんとうに久々です。
初出店組では、はるかぜショップから、デフォルメ手乗りバラゴンなんていうのも。いかにもWFらしい小品です。
平成ガメラシリーズが落ち着いて、ガメラも数が絞られてきた様子。
造型工房パオでは、残念ながら飛びイリスが間に合わず、ガメラ関係の旧作のみ展示。
アトリエG-1では、飛びガメラ(G3)に加え、初お披露目のトラウマ・ガメラのヘッドが発売されました。
また、同じ飛びG3を選んだのが、怪獣1年振りの海豹屋。
奥田氏との解釈の違いが、楽しめます。
栗屋からは、ガシャポンサイズですが、精密なガメラ対イリスが登場。
小サイズを活かして、イリスの長~い触手が再現されています。
同サイズでのトラウマガメラが間に合わなかったのが残念、次回に期待です。
號もデフォルメですが、旧作の10cmサイズG1とG3のみでした。
この他、1954のG2仙台版コゲガメラも、次回までおあずけです。
昭和版では、クラシックモダンから、15cmサイズの初代ガメラが登場。 昭和ガメラのリアル版が少ないだけに、シリーズ化してほしいところです。
残念ながら新作はありませんが、旧作再販組でクラシックモダンの15cm大魔神や、完成品工房のBREAK GEARの20cmデフォルメ大魔神など、面白いものが見れました。
老舗の怪獣無法地帯では、新作のネロンガが大きな口を開けてお出迎え。
浅井造型では、キット化が珍しいクール星人が揺れていました。
いつも50cmクラスを並べるグリプトでは、50cmウインダムを持ってくるも、諸般の事情で展示中止。
次回は見れるでしょうか?
あぁ炎の維新組からは、前回予告通りロリシカ共和国製原子熱戦砲が発売されました。
HOスケールですので、ウエーブのメーサー砲と並べられます。
また、旧作の30cmケムール人や透明スーツ付き20cmセミ人間も再販。
EXに載ったクインメザード等、ウルトラ怪獣も並んでいました。
常連のハニーボーンでは、新作が間に合いませんでしたが、前回なかったデフォルメのウインダム、ミクラスの画像をどうぞ。
同じくデフォルメ系の老舗、VS(バーサス)からは、ハネジロー軍団やモスゴジ成虫セットの再販に加え、外川女史の新作、飛行ゲランダがディスプレイされました。
また小粒なところでは、前回ケムール人を出した三位一体亭から、10cmペギラが、BF商会からは、全長10cmほどで何とゼンマイで自走する、かわいらしいM1号付きイナズマ号が発売されました。
メカでは、新作のマットジャイロを並べたM.F.T.が印象的。 旧作ですが、1mを越す2号機をはじめ、ウルトラホーク1号2号3号が並んだ様は、壮観でした。
完成品工房では、怪獣商会で中古キットの掘り出し物があったり、BREAK GEARで、見応え充分の井上氏、酒井氏の両巨頭の完成品が並んだりと、楽しめました。
今回は、酒井氏のブースに1番長くいたかな?
ジオラマセットの集大成と、形を変えて提案されたオリジナルゴジラ4態(内2態が初お披露目)の陳列に圧倒されてしまいました。
買い物だけではなく、こういう立体作品を生で観れるのもイベントの醍醐味。
それに、このブースにいると、ヤマタクさん、開田裕治さん、原型師の方々など、いろいろな方が寄り集まってきます。
ゴジラのガレキは、この人がいないと始まらないな~と改めて実感。
また、ゴジラ掲示板に参加している皆さんと、直接お話ができて良かった。
次回はさらに人数が増えて、怪獣談義ができると良いですね。
原型師A井さんのお供で、鵜川薫さんを間近で見れたのも眼の保養になったし(笑)、
プロの方、アマチュア・ディーラーの方、掲示板の皆様、また半年後にお会いできるのを楽しみにしています!
注意:ここで紹介したイベント情報は、怪獣やガレージキットのファンのためのもので、特定のディーラーや商品の宣伝ではありません。
紹介した画像データは、当日撮影の他、各ディーラーからご好意で提供していただいた写真も使用し構成しています。
また、登場するキャラクターは、各社の著作物です。
(C)TOHO Co. (C)DAIEI Co. (C)NIKKATSU Co. (C)SHOTIKU Co. (C)TSUBURAYA PROD.
All photograph by Masato Matsumoto.
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