PAOPAO WONDER LAND PHOTO REPORT

イベントレポート・ワンフェス2014[夏]

WONDER FESTIVAL 2014 SUMMER (2014.7.27)

新作オリジナルキットを中心に、ワンダーフェスティバルで発売された、ゴジラ・怪獣関連情報を紹介します。 なお訂正や補足情報お持ちの方は、メールでご連絡下さい。
最終更新:2014.8.16

■猛暑の幕張へ

 すっかり幕張開催が定着した、造形の祭典ワンダーフェスティバル。 前回の大雪と打って変わって、今回は開催日が真夏日のほぼピークに当たりました。
※実際、翌日からかなり涼しくなった夏の余韻の中でこのレポートをまとめています。
 怪獣関連を出すディーラー数は、お休みのディーラーが多く少なかった印象です。

右画像:AME「初代ゴジラ」還暦赤バージョン (クリックで拡大画像あり)

■五十音順ディーラー紹介

凡例:…東宝怪獣 …ウルトラ怪獣 …大映怪獣 …その他の怪獣・怪人 …メカ …完成品、中古品、その他
■浅井造型 & モンスターメーカー・28

浅井篤氏主宰の浅井造型と、丹羽俊介氏が主宰するモンスターメーカー・28のジョイントブース。 桑名市から参加する怪獣専門メーカー2社のそろい踏みです。

  • 「竹原春泉繪本百物語 第参・舞首」
  • 「モスゴジ」
  •   浅井造型は怪獣フリークスはお休みで、妖怪シリーズの最新作がお目見え。 このシリーズ3作が並べて展示されました。
    なお、奥方同伴に加えて今回初めて赤ちゃんを連れてきていて、その様子は原型師列伝のプロフィールに掲載予定です。
    丹羽氏の方は、近作を並べて久々に豪華なディスプレイテーブルに。 ただ、予定していた「ゴジラ'74」は間に合わず途中原型の写真のみ。 代わりに、完成状態が一度も展示されたことのないモスゴジの写真を掲載します。
    ■アトラゴンGK & イーグルクラフト

    宮崎逸志氏主宰の特撮専門メーカーと、南田哲郎氏主宰の怪獣専門メーカーの共同ブース。 毎回30cmウルトラ怪獣が並ぶ、ジョイントブースです。

  • 「エリ巻恐竜ジラース」
  • 「アンノン胴体(実物大)」
  •   アトラゴンGKは、ジラースの塗装済み完成見本を展示。 エリは円谷怪獣らしいですが、本体はゴジラそのもの。 東宝怪獣も連作してほしいものです。
    一方イーグルクラフトからは、アンノン胴体が引き続き展示されました。
    ■アトリエG-1

    奥田茂喜氏主宰の、怪獣専門メーカー。 独自路線のフルアクションモデルと、ソフビキットが並びます。

  • 「ファイト版ゴドラ」
  •   奥田氏久々の怪獣造形は、ウルトラファイト版のゴドラ。 彩色は、奥田氏自らすべて行うとのことで「大変だ」とぼやいていました。
    ■アトリエRainy Day

    吉佐信貴氏主宰の、WFディーラー。 流星人間ゾーンの登場怪獣を、シリーズで立体化しているメーカーです。

  • 怪獣展示ブース
  •   1年ぶりの新作は、ウルトラマン80の怪獣3体セットや灼熱怪獣グライキスです。 このほか、仮面ライダーの怪人ものも新作が並んでいました。
    ■イマージュ

    川崎市で完成品工房も営む、ショップディーラーさんです。 店長たまお氏のオリジナルキットも、増えてきました。

  • 激闘シリーズ「キンゴジ」
  • おみやげシリーズ「ウルトラの母 ~祈り~」
  • おみやげシリーズ「ゴメス」
  • おみやげシリーズ「グドンVSツインテール」
  •   数年ぶりに、店長たまお氏の原型で再開した激闘シリーズ。 再開第1弾は、キンゴジです。 一方、おみやげシリーズの新作は3点。 祈りポーズのウルトラの母、たまお氏のゴメス、そしてデフォルメながらボリュームを感じるマック氏のグドンVSツインテールの対決セットが並びました。
    ■ウルトラやホビー+痛快娯楽劇場=怪獣少年

    堺市のホビーショップが出店する怪獣専門のWF常連ディーラーに、橋本氏とメソポタミヤノリアキ氏が合体。 三位一体で、造形物とイラストが並ぶテーブルになりました。

  • 痛快娯楽劇場「ゴジラ」
  • 怪獣少年「ゴジラ上陸1954」
  •   橋本氏の新作は、原点回帰の初代ゴジラ。手堅い造形で、妖怪自動車の鬼太郎と並んで卓を飾りました。
    タミヤ氏も、歩調を合わせるように初代ゴジラの品川上陸イラストが展示されました。
    ■英国雑貨店

    怪獣以外にも、いろいろな造形物が並ぶディーラーさん。 WF2回目の参加です。

  • 「ウルトラマン」
  •   店主の英国紳士氏原型のシャープにアレンジの効いた円谷怪獣。 今回は、前回のバルタン星人と同サイズのウルトラマンが並びました。
    ■AME

    8月に大阪で開催される、アメージングフィギュアエキスポの出店ディーラーです。

  • 「水爆大怪獣」
  •   当日版権で販売された、井上御大の初代ゴジラ。 参考展示ですが、初版のフルセットを見るのも久しぶりです。 販売される単体は、ページトップにある通り還暦を祝って赤色レジンで成型されています。
    ■怪獣風紀委員会

    かわいいデフォルメ怪獣が並ぶ、かいちゃん氏が主催するディーラーさん。

  • 「DFゴモラ」
  •   2年前のゴメスに続き、古代怪獣つながりでゴモラが立体化されました。
    ■GOWROW

    原型師當幸宗氏が主宰する、怪獣専門のプライベートメーカーです。 毎回大型のヘッドモデルや迫力の怪獣モデルが並びます。

  • 「初代ゴジラ」
  • 「バトラ幼虫」
  •   こちらも原点回帰で、初代ゴジラが並びます。 驚いたのは、手前にあるバトラ幼虫。30cmサイズとは言え、ものすごいボリュームでした。
    ■ギニョール造形工房吉埜

    東京から参加の吉埜氏による、ギニョール・モデル群がずらりと並ぶディーラーです。 毎回、放射火炎の実演も行われます。

  • 「ディフォルメ シェーゴジラ・ギニョール」
  • 「モスゴジ・全身ギニョール」
  • 怪獣出現ジオラマ
  •   新作は、シェーポーズの大戦争ゴジラのデフォルメ版や、モスゴジの全身ギニョール。 ここのブースは行くたびに、ディスプレイが派手になっていきます。 出現ジオラマでは、「鈴木オート」や「芥川商店」といったあのゴジラ客演映画?を思わせる街並みが作り込まれていました。
    ■cubist

    怪獣では、84ゴジラの胸像が並ぶディーラーさん。 今回は大幅にリファインされたヘッドを展示していました。

  • 「84ゴジラ(ヘッドモデル)」
  •   全高約20cmの84ゴジラの胸像。 前回販売されたものに全面改修を行い、新作として販売されました。
    ■クダフ ロミ

    福田浩史氏が主宰する、プライベートメーカー。 ビオランテの連作を展示・販売しています。

  • 「ゴジラ1989若狭湾」
  • 「ゴジラ1989芦ノ湖」
  •   怪獣ではビオゴジ一色のテーブル。 新作は、ビオランテの相方(?)ビオゴジがいよいよ登場です。 しかも登場シーンのスーツの違いにこだわって、一挙に2体がリリースされました。
    ■クラバート・ガレージ

    竹添展氏が主宰する、プライベートメーカー。 ジオラマなど、毎回一工夫加えられた展示で楽しませてくれます。

  • 「モスゴジ 静之浦決戦」
  • レジンシェフとうけけ団「怪物02」ジオラマ
  • レジンシェフとうけけ団「空中戦艦アルファ号」ジオラマ
  •   ようやくロールアウトした、リアルホビーのパッケージ版モスゴジ。 脚の開いた難しいポーズですが、うまくまとまっていました。
    間借りをしているうけけ団の新作は、2代目ラドンとアルファ号。 ラドンには、以前出品されたX星人の円盤が付きます。
    ■グリプト

    怪獣専門のWF常連ディーラー。 毎回30~50cmサイズの、大型モデルを並べます。

  • ジオラマ展示ブース
  • 「デットン」「サドラ」
  •   新作として、ジオラマ展示されたデットンとサドラ。 ジオラマ右奥には、再販のレッドキングも見えます。
    ■酒井ゆうじ造型工房

    ご存知、酒井ゆうじ氏主宰の怪獣専門トップメーカー。 新作の他、再販復刻計画が展開されています。

  • 「30cm怪獣王ゴジラ」
  • 「初代ゴジラ1号胸像」
  • S.H.モンスターアーツ「GODZILLA 2014」
  •   新作は、アメゴジに刺激を受けての原点回帰なのか、30cm初代ゴジラと初代ゴジラ1号スーツの胸像がラインナップされました。
    S.H.モンスターアーツのコーナーでは、2日前に公開されたばかりのGodzilla2014が展示されていました。
    ■GG'R

    普段は完成品代行などを行っている、仙田耕一氏主宰のショップディーラー。 完成品代行で鍛えられた、怪獣塗装技術も映えます。

  • 「音波怪人 ベル星人」
  • 「宇宙蜘蛛 グモンガ」
  •   今回も、新作キット2作を一挙にリリース。 共にバキュームフォーム製の透明パーツが付き、ベル星人は電飾が可能となっています。
    ■SHINZEN造形研究所

    四国から参加の、竹内信善氏主宰のWF常連ディーラー。 恐竜をメインに、アニメキャラから怪獣まで精力的に造形をこなしています。

  • 「守珠の竜」
  • 「守珠の竜 ヘッドモデル」
  •   昨年は、猫ドラ展の作品より猫がキット化されましたが、今年は守珠の竜が無事キット化されました。 ものすごくシリコンをくいそうな形状ですが、信善君も価格はギリギリとぼやいていました。
    ■3Y toys

    自主制作フィルムを作成している3Yというグループの、フィギュア製作部が昨年から出店しているディーラーさんです。 版権ものからオリジナルまで、いろいろな小物が並びます。

  • 「ヘドゴジ」「ヘドラ」
  •   前回の飛行ヘドラに続き、ヘドゴジが飛行ポーズで立体化されました。
    ■造形工房ユウ

    宮城県から参加のディーラーさん。 サイボーグ009とデフォルメ怪獣が並ぶブースです。

  • 「DFウルトラマン Aタイプ」
  •   今回のデフォルメシリーズ新作は、ウルトラマンのAタイプが登場。 小さくても、口のしわは健在です。
    ■蘇生工房 3ON

    複数の原型師により、大型のウルトラ怪獣や東宝怪獣が参考展示される近年参加のディーラーさんです。

  • 「亡霊怪獣シーボーズ」
  • 「バトラ 幼虫」
  • 「宇宙蝦人間ヴィラ星人」
  •   岡本氏の新作は、シーボーズ。 造形がぎりぎりまでかかり珍しく無彩色で、長島氏の新作バトラ幼虫とともに展示されていました。 再販からは、前回撮影できなかったヴィラ星人も掲載しておきます。
    ■ダイモス

    村上寛氏主宰の、怪獣専門メーカー。 東宝をメインとした村上氏の怪獣と、パノラマアワー氏のメカを加えラインナップを展開中です。

  • 「60周年 ゴジラ」
  • 「60周年 ゴジラ出現プレート」
  • 「ビチゴン」「原始さん」
  •   新作は、ゴジラ公開60周年を記念したスタチュー風全身像と、記念プレート。 全身像の台座には4面ともロゴやレリーフが彫られています。 妖怪シリーズからはビチゴンと原始さんがリリースされましたが、それにしてもこの原始さん、どことなく作者の村上氏に似てませんか(笑)?
    ■T's Facto

    山脇隆氏主宰の、怪獣専門プライベートメーカー。 御馴染みとなった、立体的な展示棚と独自の飾り付けがブースを飾ります。

  • 「GODZILLA 2002 機龍ゴジラ」
  • 「GODZILLA 1989 ビオゴジ」
  •   スタンダードな30cmシリーズが続く山脇氏の新作は、機龍ゴジラとビオゴジ。 どちらも山脇氏の持ち味を生かした、静かな怖さが漂う2体。 最近は、見栄を切り咆哮するポーズだけではなく、自然体ポーズのまま凶暴な雰囲気を漂わせるモデルも板に付いてきました。
    ■D・MONSTER

    こちら、ウルトラ系デフォルメ怪獣の小品を並べるWF常連ディーラー、1年ぶりの出店です。

  • 「DFナース」
  • 「DF恐竜戦車」
  •   デフォルメ具合が小気味よい、D・MONSTERの小型怪獣。 新作はナースと恐竜戦車。 特に恐竜戦車のもっこり感は、デフォルメアレンジによく合い可愛く仕上がっています。
    ■てんつく工芸

    鮫順こと松本健一氏が主宰する、怪獣専門のWFディーラーです。

  • 「逆ゴジ」
  • 「初代ゴジラ胸像」「84ゴジラ胸像 サイボット版」
  •   まず目を引いたのは、55cmの逆襲ゴジラ。 逆ゴジの連作ストックからの展示です。 販売品の新作は、初代ゴジラの胸像。 胸の上部まで立体化されています。
    ■ドリームキャスト

    数年前から、ガイラ大ジャンプが並ぶWFディーラーです。

  • 「サンダ対ガイラ」
  •   相方のガイラはなく、サンダのみが展示されていました。
    ■ねこだましの工房

    ほかのディーラーと一味違う、かわいいテイストの面白い造形作品が並ぶディーラーさんです。

  • 「デフォルメ鎧モスラ・エターナル」
  •   昨年発表された、デフォルメ版の鎧モスラ。 彩色済みは初展示となります。
    ■のりしろ

    かわいい小作品が並ぶWFディーラーです。

  • 「DFピグモン」
  •   以前出したお座りカネゴンに続き、お座り(居眠り)ピグモンの登場です。 鼻ちょうちんが、あの風船を連想させます。
    ■パラベラム

    アニメ系のキャラを中心に活動しているWFディーラーさん。 ウルトラ怪獣の10cmほどのヘッドが並びます。

  • 「ベムラーヘッド」「ドラコヘッド」
  •   今回は2体、ベムラーとドラコのヘッドが並びました。
    ■HELLPAINTER

    クリーチャー系の印象が強い、完成品工房も営む高橋ミキヤ氏主催のディーラー。 昭和オヤジにはうれしいウルトラ怪獣がシリーズ化されています。

  • 「イカルス星人」「ケムール人」
  •   イカルス星人、ケムール人(II)と、檀上にそろったリアルタイプのモデル2体。 このシリーズも、充実してきました。
    ■ホビージャパン

    模型誌の老舗、ホビージャパン社のブース。 十数年ぶりの怪獣大進撃の復活で、本の購入も兼ねて寄りました。

  • ホビージャパン作例展示「GODZILLA ゴジラ」
  • ホビージャパン作例展示「1954年、ゴジラ上陸」
  •   怪獣関連では、大進撃に作例で載っていた寒河江氏によるGodzilla2014対ムートーの対決ジオラマと、ヤマタク氏による初代ゴジラの上陸ジオラマが展示されていました。
    ■YAMAKAWA造型部

    山川隆生氏主宰の、怪獣専門メーカー。 四日市から参加です。

  • 「サンダ対ガイラ」
  •   新作は、30cmサイズのサンダ対ガイラの対決セット。 ガイラがサンダの手に噛み付くシーンを、破綻なく立体化しています。 うれしいことに、キットにはこの作例でも使用されたフェイクファーが付きます。
    ■夢工房ハイライト

    岡悟氏主宰の、ヒーロー&特撮専門メーカーです。 怪獣特撮関連では、マンやセブンなどのヒーローと対戦怪獣が立体化されています。

  • 「ウルトラの母」「ウルトラマンタロウ」
  •   新作は、前回原型が展示されたウルトラの母とウルトラマンタロウ。 母は、頭部がクリア成型されています。
    ■吉野屋徳兵衛

    30cmサイズのウルトラ怪獣をリリースする老舗のディーラー。 荒井氏をメインに、浅川氏などゲスト原型師の作品が並びます。

  • 「アロン」
  • アス工房「ジェロニモン」
  •   最新作は、橋本氏原型のアロン(写真がちょっとピンボケです)。 前回作のガブラ(彩色済み初展示)、アス工房のジェロニモンと3体そろって並べられました。 ジェロニモンの羽根はレジン製で触らせてもらいましたが、弾力と強度が保てるぎりぎりの薄さでした。
    ■りくのことう

    いろいろなものが並んでいたディーラーさんです。

  • 「デフォルメゴジラ1994」
  •   最近ではあまり見なくなった小サイズの、デフォルメ平成ゴジラが販売されていました。

    注意:ここで紹介したイベント情報は、怪獣やガレージキットのファンのためのもので、特定のディーラーや商品の宣伝ではありません。

    紹介した画像データは、当日撮影の他、各ディーラーからご好意で提供していただいた写真も使用し構成しています。 また、登場するキャラクターは、各社の著作物です。
    (C)TOHO Co. (C)DAIEI Co. (C)NIKKATSU Co. (C)SHOTIKU Co. (C)TSUBURAYA PROD.
    All photograph by Masato Matsumoto.