速水仁司(Hitoshi Hayami)
1961年大阪市生まれ。
83年より、海洋堂を中心に活動開始、創世期の怪獣キットを担った原型師の一人。
海洋堂の初期ゴジラスーツバリエーション(GSV)の他、バンダイソフビゴジラの原型も担当している。 その後、アニメ系ロボットを中心に手がけ、現在も現役で活躍中。
(近影は、月刊ホビージャパン99年8月号より)
WORKS SELECTED
年 | 作 品 | 画 像 | サイズ/材質 | 付帯品 | メーカー | 発表時価格 | 補 足 | 備 考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1983 ~ 1984 |
初代ゴジラ | 全身 顔 | 20cm/キャスト製 | 海洋堂 | 5,800 | GSV | ||
モスゴジ | 全身 顔 対決 | 20cm/キャスト製 | 海洋堂 | 5,500 | GSV | |||
総進撃ゴジ | 全身 | 20cm/キャスト製 | 海洋堂 | 5,500 | GSV | |||
メガロゴジ | 全身 | 20cm/キャスト製 | 海洋堂 | 5,500 | GSV | |||
息子ゴジ | 全身 | 20cm/キャスト製 | 海洋堂 | 5,500 | GSV | |||
大戦争ゴジ | 全身 全身2 全身3 | 20cm/キャスト製 | 海洋堂 | 5,500 | GSV | |||
逆襲ゴジ | 全身 全身2 | 20cm/キャスト製 | 海洋堂 | 5,500 | GSV | |||
キンゴジ | 全身 顔 | 20cm/キャスト製 | 海洋堂 | 5,800 | GSV | |||
キングギドラ | 全身 | 20cm/キャスト製 | 海洋堂 | 8,000 | ||||
ジラース | 全身 | 20cm/キャスト製 | 海洋堂 | 5,800 | ||||
ラドン2 | 全身 飛行タイプ | 16cm/キャスト製 | 海洋堂 | 4,000 | ||||
メカニコング | 全身 | 20cm/キャスト製 | 海洋堂 | 4,000 | ||||
SARU | 全身 全身2 顔 | 20cm/キャスト製 | 海洋堂 | 3,500 | ||||
ガイガン | 全身 | 20cm/キャスト製 | 海洋堂 | 6,000 | ||||
モスラ成虫 | 全身 全身2 対決 | 20cm/キャスト製 | 海洋堂 | 3,800 | 羽根はバキュームフォーム製 | |||
ミニラ | 全身 | 10cm/キャスト製 | 海洋堂 | 2,500 | ||||
ゴメス | 全身 | 20cm/キャスト製 | 海洋堂 | 5,800 | ||||
2代目アンギラス | 全身 | 20cm/キャスト製 | 海洋堂 | 6,800 | ||||
飛びガイガン | 全身 | 15cm/キャスト製 | 海洋堂 | 3,000 | ||||
幼虫モスラ | 全身 | 15cm/原型 | - | 非売品 | ||||
2代目マンダ | 全身 | 30cm/原型 | - | 非売品 | ||||
84ゴジラ | 全身 | 30cm/原型 | - | 非売品 | モデルグラフィックス向け作例 | |||
1992 | メカキングギドラ | 全身 | 20cm/キャスト製 | 海洋堂 | 15,000 | |||
1994 | メカゴジラ | 全身 | 17cm/キャスト製 | ニュータイプ | 10,000 |
[補足]
- 京都市立芸術大学の大学祭で、「101匹怪獣大行進」と題した展示会を開催し、プロになるきっかけとなる。この作品は、後に海洋堂から15点がリリースされている。
- 83年、バンダイの商品原型を担当しプロに。
当時のゴジラのソフビトイやプラモデルは、速水氏の原型のものも多い。
海洋堂では「101匹怪獣大行進」の次に、20cmでGSV(ゴジラスーツバリエーション)をリリース。(当時の速水氏)
原氏や白井氏とならんで、海洋堂怪獣キットの黎明期を支えた。 - そのGSVは、歴代ゴジラのスーツ造型の違いを立体で作品化したもの。 90年代にソフビで展開した酒井版スーツバリエーションの、先駆けとなったラインナップである。
- GSVに先駆けて造られたキンゴジは、発売中にも4回ほど顔が改修されている(上記顔画像)。 最終的には足を前後に開いたポーズで造り直され、GSVとして再販された。
- 84ゴジラは、モデルグラフィックス1985年1月号に作例記事として掲載され、同号の表紙も飾った。
- リストにしたのは東宝系リアル怪獣キットのみであるが、この他にも80年代には海洋堂にて、デフォルメ怪獣や特撮ヒーロー等多くの原型を手がけている。(参考:大胆なポージングの、1/15ライダーVSコブラ男(\3,500))
- また、恐竜では、キョトンとしたポーズが印象的な1/35トラコドン(\5,000)なども原型担当している。
- ホビージャパンの連載「スーパー3Dショウ」では、アニメ系ロボットで躍動感あふれる絶妙のポージングの作品を数多く発表してくれている。
ロボットものはいくつかがキット化されており、その一端は、怪獣でもメカギドラ('92)等で見る事ができる。
(参考:スーパーロボット大戦)
できれば、この技巧で「今」の速水怪獣、速水ゴジラを見てみたいのだが。
最終更新 2002年10月28日