川口哲也(Tetsuya Kawaguchi)
国産ガレージキットの第1号メーカーにして、個人メーカーの開祖。
大阪で歯科技工士を勤める川口氏は、79年ころに自作の怪獣を歯科用のパテ状シリコンとレジン(オストロン)でキット化、学園祭などで領布を始める。
その後、大阪近辺のホビーショップが次々と販売取り扱いを広げていった。広く販売されたと言う事では、これが国産初のガレージキットといって良いだろう。
WORKS
自家製モンスターキット群('81) |
[補足]
- これらの自家製キットは、原型の出来もさることながら中空パーツ、湯口は全てリューターで整形済みという良質のキットで話題となった。 (参考:HJEX 1992 SUMMERより、中空パーツが見て取れるキット群)
- 1点1点調整されているためパーツ同士の合いも良く、当時大阪ゴジラ団の進戸氏も川口宅に通い、怪獣談義と共に造型技術を学んだそうである。 (参考:手作り感満点のパッケージ~進戸氏より)
- 最も大きいサイズとなった、モスラの幼虫。(HJEX 1992 SUMMERより)
- 「3D怪獣全集」を飾った、ナメゴンのアップ。
- 宇宙船に載った、透明レジン製ドゴラ。 この他モゲラ、ゴモラ、大魔神、メタルナミュータント等も手がけているが、どこまでキット化されたのかは詳細不明。