宮崎逸志(Itsushi Miyazaki)
1958年、愛媛県生まれ。 「アトラゴンGK」主宰。 広告代理店、グラフィックデザイン事務所を経営する傍ら、個人メーカーを立ち上げ1997年よりGK業界に参入。 その後、ファンドに代わるグレイスカルピーという素材を知り、自ら怪獣造型を始める。 2005年「ガマクジラ」から始まった、自身の原型による30センチウルトラ怪獣シリーズが圧巻。 2016年永眠。
(近影:2012年WF会場にて)
30cmウルトラ怪獣シリーズ
年 | 作 品 | 画 像 | サイズ/材質 | 補足・付帯品 | メーカー | 発表時価格 | 備 考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
2005 | 汐吹き怪獣ガマクジラ | 全身 | 30cm/キャスト製 | 全長38cm、予備のインセクトピン100本付属 | アトラゴンGK | 22,000 | 30cmウルトラ怪獣シリーズNo.2 |
海獣ゲスラ | 全身 | 30cm/キャスト製 | 全長37cm、ホワイトメタル製トゲ400本付属 | アトラゴンGK | 27,000 | 30cmウルトラ怪獣シリーズNo.3 | |
2006 | 灼熱怪獣ザンボラー | 全身 | 30cm/キャスト製 | 全長63cm、透明パーツ&電飾パーツ別売 | アトラゴンGK | 27,000 | 30cmウルトラ怪獣シリーズNo.4 |
亡霊怪獣シーボーズ | 全身 | 30cm/キャスト製 | ツノはクリアレジン成型 | アトラゴンGK | 27,000 | 30cmウルトラ怪獣シリーズNo.5 | |
2007 | カプセル怪獣アギラ | 全身 | 30cm/キャスト製 | 全高28cm、眼球透明塩ビ製、瞳デカール付き | アトラゴンGK | 27,000 | 30cmウルトラ怪獣シリーズNo.7 |
2008 | 深海怪獣ピーター | 全身 | 27cm/キャスト製 | アトラゴンGK | 26,000 | 30cmウルトラ怪獣シリーズNo.8 | |
アリゲトータス | 全身 | 21cm/キャスト製 | 1/1スケール、全長21cm | アトラゴンGK | 3,000 | 30cmウルトラ怪獣シリーズNo.9 | |
2009 | 化石怪獣ステゴン | 全身 | 30cm/キャスト製 | 全長48cm、専用電飾キット別売 | アトラゴンGK | 28,000 | 30cmウルトラ怪獣シリーズNo.10 |
海獣ゲスラ ver1.5 | 全身 | 30cm/キャスト製 | ホワイトメタル製トゲ500本付属 | アトラゴンGK | 38,000 | 30cmウルトラ怪獣シリーズNo.3 撮影後半版 | |
2010 | 友好珍獣ピグモン | 全身 | 23cm/キャスト製 | アトラゴンGK | 18,000 | 30cmウルトラ怪獣シリーズNo.12 | |
発泡怪獣ダンカン | 全身 | 29cm/キャスト製 | 専用LED電飾キット別売 | アトラゴンGK | 30,000 | 30cmウルトラ怪獣シリーズNo.11 | |
2011 | ミイラ怪獣ドドンゴ | 全身 | 29cm/キャスト製 | 初版限定オープンマウスパーツ付き | アトラゴンGK | 35,800 | 30cmウルトラ怪獣シリーズNo.13 |
磁力怪獣マグネドン | 全身 | 30cm/キャスト製 | 全長54cm、初版限定クローズマウスパーツ付き | アトラゴンGK | 28,000 | 30cmウルトラ怪獣シリーズNo.14 | |
2012 | 深海怪獣グビラ | 全身 | 30cm/キャスト製 | 全長50cm、初版特典オープンマウス&クローズマウスの顎2種付き | アトラゴンGK | 30,000 | 30cmウルトラ怪獣シリーズNo.15 |
2014 | エリ巻恐竜ジラース | 全身 | 30cm/キャスト製 | 全高35cm、顎パーツ2種、透明塩ビ製眼球レンズ(瞳デカール付)、手足爪&歯=透明レジン成型 | アトラゴンGK | 33,000 | 30cmウルトラ怪獣シリーズNo.16 |
■番外
年 | 作 品 | 画 像 | サイズ/材質 | 補足・付帯品 | メーカー | 発表時価格 | 備 考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
2011 | ロボット怪獣ガラモン | 全身 | 31cm/キャスト製 | 差し替え用下アゴ3種、差し替え用腕2種、マーキングデカール2種、ドール用アイラッシュ、瞳デカール付属、おまけウロコ2枚付き 予約特典:ミニ・ガラダマ付属 | アトラゴンGK | 43,800 | プロジェクトガラモン |
ロボット怪獣ガラモン ベース台セット | 全身 | 20cm/キャスト製 | ネーム入りベース台、差し替え用ミドルハンド(ネオジウム磁石付)、ミニ・電子頭脳(逆襲版)、ガラダマ版用ディティールアップパーツ、おまけウロコ3枚付属 | アトラゴンGK | 5,000 | プロジェクトガラモン | |
2014 | ゴジラ TYPE:1966 | 全身 | 30cm/キャスト製 | 腕挙げor脇閉めポーズの選択式腕2種、オープンマウス&クローズマウスの顎2種、顎脱着用ネオジウム磁石1個、平頭ネジ2本、眼球用ヒートプレスレンズ(透明塩ビ製)、水転写瞳デカール1枚(マイクロドライ印刷)付属 | レジンシェフとうけけ団 | 30,000 |   |
[補足]
- 初期のオリジナルキットでは、α号(1999)や『怪奇大作戦』のトータス号(2001)などのメカものもリリースしている。
- 上記に無い30cmウルトラ怪獣シリーズのNo.1は、2000年に発売されたマーメイド大石氏作のラゴンの復刻再販版である。
- 自身の原型によるウルトラ怪獣シリーズが始動する直前には、東宝系で秀逸なマタンゴ怪人(2004)もリリースしている。
- 2005年以降は、30cmウルトラ怪獣シリーズが主力ラインナップとなったが、2006年にはスポットで20cmサイズの宇宙怪獣ベムスター(飛行形態)などもリリースしている。
- 宮崎怪獣は、徹底した考証に基づく造形も魅力の一つ。 ディティールはもちろん、着ぐるみの破損や修復前後の違いなども、スチル写真、映像、当時の資料写真などにより可能な限りリサーチを行い、立体資料としての再現へこだわりを見せている。
- 透明パーツや専用電飾キットの同梱、別売なども模型心を掴むうれしい配慮である。
参考:ザンボラー用に別売された灼熱電飾キット - 初期のガマクジラは、体表の突起までレジンで抜いたものと聞いている。 氏は2015年に、抜きや強度の問題を解決するため2種の突起物をインジェクション成型に置き換えた、ガマクジラMG(マスターグレード)版のリリースに着手している。 この最も調整の必要だったインジェクションパーツも量産品が11月には納品され、後は本体の複製を詰めるところまで進んでいたのがブログからうかがえる。 しかし残念ながら病魔には勝てず、ガマクジラMG版は幻となり、結果うけけ団から出た赤札堂ゴジラが氏の遺作となってしまった。
OFFICIAL SITE
宮崎逸志氏のオフィシャルブログです。(※最終更新2015年12月16日)