プレートコレクション
　　大型レリーフが2種とプレートコレクションシリーズが発売されている

ミニ胸像デスクコレクション
　　25cmサイズのヘッドシリーズ

　ジオラマ仕立ての作品も増え、'97年からは酒井氏と交流のあるビーグルの萩原篤氏が、建物やメカで原型協力している。

　■萩原篤氏担当原型

• No.53：30cm初ゴジの、時計塔和光ビル。
• No.70：ゴジラ国会議事堂出現の、巨大な国会議事堂。
• No.72：地球最大の決戦ジオラマセットの、ベース上の民家。
• No.78：ギドゴジ出現ジオラマセットの、原潜。
• No.83：怪物01出現の、Ｘ星円盤。
• No.85：ゴジラ国会議事堂襲撃の、国会議事堂。
• No.92：大怪獣総攻撃ポスターバージョンの、ビル付き円形ベース
• No.97：総攻撃ゴジラ出現の、漁船
• No.98：某国軍事基地の、建物とタンク
• No.117：ウォーターラインのベースミニチュア。

• 第1回アートプラ大賞入選作となったキンゴジをはじめ、初期の作品は大胆な躍動感のあるポーズの作品が多い。
• 翌年の大賞受賞の1mビオゴジも、着ぐるみではできない咆哮ポーズで、現在手に入る最大のソフビキットとなっている。
  （HJ90年8月号に載った、作成当時の酒井氏）
• その後、海洋堂で20cmゴジラスーツバリエーションの原型を担当するとともに、造型工房からは胸像シリーズ、15cmシリーズ、30cmシリーズ、幻シリーズなどを発表、ゴジラ原型の第一人者となる。
• また、95年にはイベント名物となった出現シリーズをスタート、ジオラマ仕立てを意識したベース付きシリーズとして、人気も高い。
• 96年には第50作記念として、1番好きだというモスゴジを1mで発表した。
• 99年のＧ3に代表される、創作性の強い40cm超の大型サイズモデルも魅力。 年1作は見てみたいモデルである。
• オリジナルイメージゴジラを創造できるのも、ゴジラの造形を知り尽くした酒井氏ならでは。 99年現在2体が発表され、そのエッセンスのいくつかは、ミレニアムゴジラのデザインにも活かされた。
• 99年には、プレートコレクションの米ゴジでネックアップ版のミニモデルを発表、これを発展させて、25cmサイズのヘッドをあしらったミニ胸像デスクコレクションがリリースされる。 プレートと同じく、タグ付き袋入りで発売された。 シリーズNo.1が、初ゴジではなくモスゴジというところが酒井氏らしい。
  →米ベビーゴジラ・ヘッドは、後にプレートNo.9からミニ胸像シリーズのNo.6を経て番外にリナンバーされる
  2001年夏には新作4作が加わり、番外を含め全10作となった。
• 2000年には招待を受けて、アメリカのG-FESTA 2000に参加、ゴジラ造形の講演を行った。 （ミレゴジひな型を前に講演中の酒井氏　撮影：寒河江弘氏）
  後日酒井氏にお話をお伺いしたら 「（ゴジラ）キットを眺める時は、みんな子供の目に戻る。 ゴジラファンは、日本もアメリカも変わらないですね。」 とおっしゃっていた。
• ポスターを丸ごと再現して、出現シリーズのジオラマ性や対決シリーズの醍醐味を包含した東宝怪獣映画大全集と銘打ったシリーズは、氏の代表作的シリーズとなりつつある。
• 2000年末には、食玩やプライズの監修も担当し、ゴジラ名鑑（バンダイ）、ミレゴジ2000ひな型ソフビフィギュア（バンプレスト）など、チープトイにおけるゴジラ造形の底上げを行い巷をにぎわした。 ＊2000年版名鑑は、キンゴジのみ酒井氏原型
• 2002年秋には、バンプレストより32cm時計塔初代ゴジラがプライズ用にソフビ化された。（参考：プライズ版初ゴジ）
  残念ながら歯は一体化されたが、素性は酒井原型だけに、プライズとしても突出した出来。 さらに年末には、バンダイより酒井氏原型によるポリストーンコレクション2種、ゴジラ名鑑7種などが発売された。
  
• このゴジラ名鑑シリーズは、2004年夏に「ゴジラ全集」と名を変えて、7種×4シリーズで全28種がリリースされた。
• 2006年の新作は、84ゴジラのポスターバージョン。 生頼範義氏のポスターを再現するため、ベースには強制パースが付けられたビル郡が並ぶ。 ベースとビル郡の原型は、ビーグルとキッズが担当した。
• 同じく2007年夏には、デスゴジのポスターバージョンを発表、10月発売となった。
• 酒井ゆうじ造形作品集に載ったvol.107のオリジナルイメージゴジラ3は、ファンの要望もあり、2008年2月に「ミレニアムゴジラ　オリジナルファイアーイメージ3」と名付けられキット化された。
• 2017年にはバンダイのホビー商品展開から、ギドゴジ-北海道バージョン-(2012)を原型とした「Human size ゴジラ（1991 北海道ver.）」が限定10体で販売された。 着ぐるみの1/1スケールによる再現を目指したこのモデルは頭頂高185cmに及び、ホビー史上最大の大きさと価格を記録。 酒井氏は原型製作と制作指揮を務めた。（参考：商品サイト）
• 2018年には、円谷英二氏と酒井氏の地元福島県須賀川市に翌年オープンする円谷英二ミュージアムのための、初代ゴジラの再現スーツの造形・監修に携わった。 （参考：円谷英二ミュージアムに展示された初代ゴジラ再現スーツ (C)共同） このスーツは、2018年11月3日に日比谷で行われたゴジラフェス2018で動くゴジラとしてお披露目されたため、写真や動画などがSNSで広く拡散されている。
• 2019年8月には、デアゴスティーニから「週刊ゴジラをつくる」が刊行された。 モデルは初代ゴジラで1/87スケール、全高約60cmのRCモデル。 この初代ゴジラの原型製作・造形監修を酒井氏が担当した。 内部ギミックは京商が担当し、組み立てを完成（2021年）させるとマルイのRCゴジラ以来の大型RCモデルとなる。（参考：週刊『ゴジラをつくる』より初代ゴジラRCモデル）

	『酒井ゆうじ怪獣造形作品集 GODZILLA DREAM evolution』　2013年3月28日発売！ ホビージャパン社より、2013年3月に発売決定！ 定価：税込3,990円　 装丁：A4版・160ページ　 ISBN：978-4-7986-0557-7 画像・タイトルクリックで、アマゾンで新品・中古が検索購入できます。
	『GODZILLA DREAM ～酒井ゆうじ造形作品集～』　2005年8月31日発売！ ホビージャパン社より、2005年8月に発売されました。 初版には、名鑑サイズのミレゴジ雛型が付属します。 定価：税込4,800円　 装丁：A4版・170ページ　 ISBN：4-89425-382-8 画像・タイトルクリックで、アマゾンで新品・中古が検索購入できます。